カット野菜には「次亜塩素酸ナトリウム」が使用されることがあります。
輸入柑橘類(レモン、グレープフルーツなど)にはポストハーベスト農薬と呼ばれる「防かび剤」が使用されることがあります。
※これらの添加物には危険性を指摘する意見があります。一方これらの添加物は食中毒の発生を防ぐ効果があることが知られています。

カット野菜に使用されている食品添加物

カット野菜には食品表示に記載されない「次亜塩素酸ナトリウム」が使用されることがあります。

次亜塩素酸ナトリウム野菜の殺菌、調理器具の殺菌
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・次亜塩素酸ナトリウムは土壌由来(畑の土、堆肥)の食中毒起因菌(腸管出血性大腸菌など)を除去するために使用されます。

参考)厚生労働省が示した食中毒防止のためのガイドライン「大量調理施設衛生管理マニュアル(多くの食品製造工場はこのマニュアルに沿って食中毒対策を実施)」には次のように記載されています(一部抜粋)

「野菜及び果物を加熱せずに供する場合には、別添2に従い、流水で十分洗浄し、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌した後、流水で十分すすぎ洗いを行うこと」
厚生労働省_大量調理施設衛生管理マニュアル

・次亜塩素酸ナトリウムには危険性を指摘する意見があります。

レモン、オレンジ、グレープフルーツなど輸入果物に使用されている食品添加物

レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの輸入柑橘類には防かび剤(防ばい剤)として「ポストハーベスト農薬」と呼ばれる食品添加物が使用されます。

イマザリル防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
TBZ防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
アゾキシストロビン防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
フルジオキソニル防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
ピリメタニル防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
プロピコナゾール防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
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イマザリル防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
TBZ防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
ピリメタニル防かび剤(防ばい剤)輸送中のカビ発生を防止
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・バラ売りの柑橘類には一括表示がありませんが、「防かび剤」が使用された場合、消費者に分かるように(売り場のポップなどに記載)添加物の表示をすることと定められています。

※これらのポストハーベスト農薬と呼ばれる食品添加物(防かび剤のイマザリル、TBZ、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、ピリメタニル、プロピコナゾール、ピリメタニルなど)には危険性を指摘する意見があります。一方でポストハーベスト農薬は、カビが発生させるマイコトキシンなどのカビ毒(発がん性物質)を防ぐ役割があることも知られています。