食用黄色5号(黄5)は化学薬品メーカーで製造販売される化学合成添加物です。
食品を黄色に着色する目的で使用されます。※他の着色料と混ぜて使用されることがあります。
食用黄色5号(黄5)には危険性を指摘する意見があります。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名着色料(黄5)
添加物の表示方法用途名併記(簡略名)
天然・合成化学合成添加物
添加物分類指定添加物
使用用途着色料
主な使用食品菓子類、清涼飲料水、農水産加工品など

食品表示「着色料(黄5)」の読み方

・着色料(黄5)の表示は用途名「着色料」+簡略名「(黄5)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤

・添加物名「(黄5)」は簡略名で、添加物の正式な名称は「食用黄色5号」になります。
・別名「サンセットイエローFCF」、簡略名「黄色5号」で表示されることもあります。

「着色料(黄5)」の使用用途

食品を黄色に着色する目的で使用されます。
※他の着色料と混ぜて使われることがよくあります。

「着色料(黄5)」の製造方法(天然由来or化学合成)

「食用黄色5号」は化学薬品メーカーで製造販売される化学合成添加物です。

「着色料(黄5)」についての懸念点

「食用黄色5号」については危険性を危惧する意見が複数あります。

例)「食用黄色5号」についての危険性を指摘する書籍
※渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)
※小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』(マガジンランド)
※中戸川貢『ワースト添加物』(YUSABUL)

渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「発がん性の疑いがある」「イヌに黄5を含むえさを食べさせた実験では、体重が減って、下痢を起こした」「ラットに黄5を含むエサを食べさせた実験では、乳腺腫瘍が増えたという疑いが持たれた。ただし、別のラットの実験では、腫瘍の発生は認められなかった」「人間がとると、人によってはジンマシンを起こすことが皮膚科医から指摘されている」とあります。

注)あくまでも有識者の見解です。
・日本で使用される食品添加物は、食品安全委員会で(添加物によっては使用基準が定められ)安全性に問題はないとされています。

・黄5号は各国の食品安全機関により、定められたADI内の使用であれば安全性が担保されていると評価されています。
JECFA:黄5号の一日摂取許容量(ADI)を0~7.5 mg/kg体重/日と設定しています。
EFSA:2009年の再評価において、黄5号のADIを0~7.5 mg/kg体重/日と設定し、通常の摂取量では健康へのリスクは低いと結論付けています。
厚生労働省は、これらの国際的な評価結果を踏まえ、黄5号を食品添加物として指定し、使用基準を定めています。