カラギナンは海藻から得られた天然由来添加物です。
食品に粘性を与える目的で使用されます。
※カラギナンについては危険性を指摘する意見があります。
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表示に記載の添加物名 | 糊料(カラギナン) |
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添加物の表示方法 | 用途名併記(添加物名) |
天然・合成 | 天然由来添加物 |
添加物分類 | 既存添加物 |
使用用途 | 増粘安定剤 |
主な使用食品 | タレ類、豆乳、ドレッシング、デザート食品など |
食品表示「糊料(カラギナン)」の読み方
・糊料(カラギナン)の表示は用途名「糊料」+添加物名「(カラギナン)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤
※糊料(こりょう)は食品に粘性を与える添加物です。
・「カラギナン」は別名「カラギーナン」「カラゲナン」「カラゲーナン」「カラゲニン」で表示することもできます。
「糊料(カラギナン)」の使用用途
食品に粘性を与える目的で使用されます。
「糊料(カラギナン)」の製造方法(天然由来or化学合成)
カラギナンは海藻から得られた天然由来添加物です。
※イバラノリ(イバラノリ科の海藻)、キリンサイ(ミリン科の海藻)、ギンナンソウ、スギノリ又はツノマタの全藻(いずれも海藻)から得られたもの。
「糊料(カラギナン)」についての懸念点
カラギナンについては危険性を指摘する意見があります。
※渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「がんを促進する疑いがある」とあります。
※一部の動物実験や細胞実験では、カラギナンが腸管の炎症を引き起こす可能性があると報告されています。
・特に「分解型カラギナン(Degraded Carrageenan / ポリガラクトース硫酸塩)」は、発がん性や炎症誘発性が強いとされています。
・通常の食品用カラギナンとは別物ですが、体内で胃酸により部分的に分解される可能性も懸念されています。
参考)Tobacman, J.K. (2001). Review of harmful gastrointestinal effects of carrageenan in animal experiments. Environmental Health Perspectives.
※あくまでも有識者の見解です。「カラギナン」を含む、日本で使用される食品添加物は食品安全委員会で安全性が確認されています。