カルミン酸色素はコチニール色素の別名です。
昆虫由来の食品添加物になります。
食品を橙色、赤紫色に着色する目的で使用されます。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名カルミン酸色素
添加物の表示方法添加物名(別名)
天然・合成天然由来添加物
添加物分類既存添加物
使用用途着色料
主な使用食品サプリ飲料・菓子類・トマト加工品・水産練製品

食品表示「カルミン酸色素」の読み方

カルミン酸色素はコチニール色素の別名になります。

「カルミン酸色素」の使用用途

食品を橙色、赤紫色に着色する目的で使用されます。

「カルミン酸色素」の製造方法(天然由来or化学合成)

コチニール色素は昆虫由来の食品添加物になります。

カメムシ目カイガラムシ上科の一部の昆虫、特にアジア産のラックカイガラムシ、南ヨーロッパのケルメスカイガラムシ、メキシコのコチニールカイガラムシなどのメスの体を乾燥させ、体内に蓄積されている色素化合物を水またはエタノールで抽出したものです。

【写真】コチニールカイガラムシが密生した葉

Cochenille z02.jpg
Zyance – <span class=”int-own-work” lang=”ja”>投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 2.5, リンクによる

「カルミン酸色素」の懸念点

カルミン酸色素(コチニール色素)にはアレルギー症状を起こすため、注意が必要とする意見があります。
参考)小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』(マガジンランド)
   中戸川貢『ワースト添加物』(YUSABUL)

2012年5月、消費者庁はコチニール色素を含む製品の摂取や使用により、急性アレルギー反応(アナフィラキシー)を引き起こす可能性があるとして、注意喚起を行いました。これは、国内の病院からコチニール色素を含む飲料の摂取後にアナフィラキシーを発症した患者の報告があったことを受けたものです。
参考)消費者庁_コチニール色素に関する注意喚起(平成24年5月11日)

※食品安全委員会の評価によれば、コチニール色素は一般的な使用において安全性が確認されていますが、稀にアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、感受性の高い方は注意が必要です。
参考)食品安全委員会添加物評価書_カルミン(案)