食用赤色3号(赤3)は化学薬品メーカーで製造販売される化学合成添加物です。
食品を赤色(ピンクに近い赤色)に着色する目的で使用されます。
食用赤色3号(赤3)には危険性を指摘する意見があります。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名着色料(赤3)
添加物の表示方法用途名併記(簡略名)
天然・合成化学合成添加物
添加物分類指定添加物
使用用途着色料
主な使用食品なると、かまぼこ、福神漬け、和菓子など

食品表示「着色料(赤3)」の読み方

・着色料(赤3)の表示は用途名「着色料」+簡略名「(赤3)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤

・添加物名「(赤3)」は簡略名で、添加物の正式な名称は「食用赤色3号」「食用赤色3号アルミニウムレーキ」になります。
・別名「エリスロシン」「エリスロシンアルミニウムレーキ」、簡略名「赤色3号」で表示されることもあります。

「着色料(赤3)」の使用用途

食品を赤色(ピンクに近い赤色)に着色する目的で使用されます。
※タンパク質と結合し易いため「なると」や「かまぼこ」によく使用されます。

「着色料(赤3)」の製造方法(天然由来or化学合成)

食用赤色3号(赤3)は化学薬品メーカーで製造販売される化学合成添加物です。

「着色料(赤3)」についての懸念点

食用赤色3号(赤3)については危険性を指摘する意見があります。

※2025年1月15日、米国_FDA(米食品医薬品局)より、食品添加物「食用赤色3号」の食品への使用許可を取り消す旨の決定が行われたことが公表されました。
理由:雄ラットの試験において発がん性が認められた報告があったため。

注意)FDAはこの雄ラットにおける発がん性の発生機序はラット特有のものであり、ヒトでは発生しないこと、他の動物やヒトの試験では同様の事象は見られておらず、食用赤色3号の使用がヒトの健康に影響を及ぼすという主張は科学的に裏付けされたものではないことを申し添えています。
消費者庁_食用赤色3号のQ&A_Q3

・現時点(2025年2月18日)での食用赤色3号の安全性に関する消費者庁の見解
「2025年2月18日に開催した食品衛生基準審議会添加物部会におけるとりまとめを踏まえ、食用赤色3号については、食品添加物としての通常の使用の範囲内では安全性上の懸念はない」との考えが示されています。
消費者庁_食用赤色3号のQ&A_Q9