「カロチン」は多くの動植物(藻、ニンジンなど)に含まれる色素成分です。
「カロチン」と表示できる添加物は複数あり、どの添加物が使用されたのかを知ることは出来ません。
食品を黄色、橙色、赤色に着色する目的で使用されます。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名着色料(カロチン)
添加物の表示方法用途名併記(簡略名)
天然・合成添加物による
添加物分類指定添加物・既存添加物・一般飲食物添加物
使用用途着色料
主な使用食品パン類、菓子類、カップラーメンなど

食品表示「着色料(カロチン)」の読み方

・「着色料(カロチン)」の表示は用途名「着色料」+簡略名「(カロチン)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤

「カロチン」の表示は添加物の簡略名です。
※「カロチン」と表示できる添加物は「β‐カロテン」「ニンジンカロテン」など複数あります。
⇒「カロチン」の表示から、どの添加物を使用したのかを知ることは出来ません。
【カロチンと表示できる添加物(例)はこちら】

「着色料(カロチン)」の使用用途

食品を黄色、橙色、赤色に着色する目的で使用されます。

「着色料(カロチン)」の製造方法(天然由来or化学合成)

「カロチン」は多くの動植物(藻、ニンジンなど)に含まれる色素成分です。
※「カロチン」と表示できる添加物の多くは天然由来添加物ですが、化学合成で製造できるもの(β‐カロテン)もあります。

「着色料(カロチン)」についての懸念点

「着色料(カロチン)」の表示からどの添加物を使用したのかを知ることはできません。

【カロチンと表示できる添加物(例)】
<指定添加物>
β‐カロテン:化学合成、微生物発酵で得られる
<既存添加物>
ニンジンカロテン:ニンジンの根由来
パーム油カロテン:アブラヤシの果実由来
デュナリエラカロテン:カロテノイドを大量に産生する藻類(モ)のデュナリエラ(Dunaliella salina又はDunaliella bardawil)由来

【写真:塩田に増殖した デュナリエラ(Dunaliella salina)】

FleurDeSel.JPG
Fleur de Sel sea salt. Ile de Re 2005, personal photograph. – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる