「増粘剤(増粘多糖類)」は複数の添加物を含む簡略名になります(この表示からどの添加物を使用したのか特定することはできません)。
「増粘多糖類」と表示される添加物の多くは樹木、海藻、豆、細菌、酵母から抽出された天然由来の添加物になります。
食品に粘性を与える目的で使用されます。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名増粘剤(増粘多糖類)
添加物の表示方法用途名併記(簡略名)
天然・合成天然由来添加物
添加物分類既存添加物・一般飲食添加物
使用用途増粘安定剤
主な使用食品総菜、ドレッシング、ソース、菓子類など

食品表示「増粘剤(増粘多糖類)」の読み方

・増粘剤(増粘多糖類)の表示は用途名「増粘剤」+簡略名「(増粘多糖類)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤

・増粘多糖類は使用用途が増粘安定剤で多糖類の添加物を複数使用した場合の簡略名になります。
【増粘多糖類として表示される添加物はこちら】

※これらの添加物を単体で使用した場合は用途名「増粘安定剤」+添加物名「(○○)」で表示されます。
例:増粘安定剤(キサンタン)

・増粘多糖類として表示されるのは既存添加物と一般飲食添加物に分類される添加物です。

「増粘剤(増粘多糖類)」の使用用途

食品に粘性を与える目的で使用されます。

使用例)
・タレに粘性を与え、食材と絡みやすくする。
・時間経過でタレが食材から離れるのを防ぐ。
・タレが食材にしみ込むのを防ぐ(例:揚げ物にかけたタレが衣にしみ込むのを防ぐ)。
・輸送中に食材が動かないようにする。

「増粘剤(増粘多糖類)」の製造方法(天然由来or化学合成)

「増粘多糖類」と表示される添加物の多くは樹木、海藻、豆、細菌、酵母から抽出された天然由来の添加物になります。

「増粘剤(増粘多糖類)」についての懸念点

増粘多糖類として表示される添加物は多数あり、どの添加物が使用されたのかは特定できません。

【増粘多糖類として表示される添加物】
<既存添加物>
アグロバクテリウムスクシノグリカン
アマシードガム
アラビアガム
アラビノガラクタン
ウェランガム
カードラン
カシアガム
ガディガム
カラギナン
カラヤガム
カロブビーンガム
キサンタンガム
グァーガム
グァーガム酵素分解物
酵母細胞壁
サイリウムシードガム
ジェランガム
タマリンシードガム
タラガム
トランガントガム
トロロアオイ
ファーセレラン
フクロノリ抽出物
ペクチン
マクロホモプシスガム
モモ樹脂
ランザンガム

<一般飲食物添加物>
オクラ抽出物
海藻セルロース
褐藻抽出物
グルテン
グルテン抽出物
コンニャクイモ抽出物
サツマイモセルロース
ダイズ多糖類
ナタデココ
マンナン
レンネットカゼイン