アゾキシストロビンは輸入柑橘類の輸送中(収穫後)に使用される化学合成添加物です。
長距離輸送中のカビ発生防止を目的に使用されます。
アゾキシストロビンには危険性を指摘する意見があります。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名アゾキシストロビン
添加物の表示方法添加物名
天然・合成化学合成添加物
添加物分類指定添加物
使用用途防かび剤
主な使用食品レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類

食品表示「アゾキシストロビン」の読み方

「アゾキシストロビン」は添加物名です。

※防かび剤を含む一部の生鮮食品については「バラ売り」であっても添加物の表示が必要になります。

「アゾキシストロビン」の使用用途

アゾキシストロビンは防カビ剤として使用されます。

海外から輸入されるオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類に使用されます。
※長距離輸送中のカビ発生を防ぐため。

収穫後に使用される農薬「ポストハーベスト農薬(ポスト:後、ハーベスト:収穫)」として知られています。

「アゾキシストロビン」の製造方法(天然由来or化学合成)

アゾキシストロビンは化学合成添加物です。

「アゾキシストロビン」についての懸念点

アゾキシストロビンは動物実験での毒性結果や環境影響などから、一部で安全性への懸念が示されています。※アゾキシストロビンは農薬(殺菌剤)としても使用されています。

・アゾキシストロビンには危険有害性情報として「吸入すると有毒」「神経系、呼吸器の障害」「水生生物に非常に強い毒性」「長期継続的影響により水生生物に非常に強い毒性」があります。
参考)厚生労働省職場のあんぜんサイト_安全データシート_(別名アゾキシストロビン)

・渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「ラット64匹にアゾキシストロビンを含むえさを食べさせたところ、13匹が途中で死亡し、胆管炎や胆管壁肥厚、胆管上皮過形成などが認められた」とあります。

・小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』(マガジンランド)には「犬に90日間食べさせた結果、流涎(よだれを垂らすこと)嘔吐、液状便、体重の増え方が悪いなどが認められています」とあります。

注意)日本では、アゾキシストロビンは食品安全委員会による審査を経て、食品に残留しても人体への影響がないレベルの「残留基準値」が設定されています。
参考)食品安全委員会_農薬評価書アゾキシストロビン