「カンゾウ」はマメ科の植物「カンゾウ(甘草)」の根茎から得られる天然由来添加物です。
食品に甘味を与える目的で使用されます。
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表示に記載の添加物名 | 甘味料(カンゾウ) |
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添加物の表示方法 | 用途名併記(簡略名) |
天然・合成 | 天然由来添加物 |
添加物分類 | 既存添加物 |
使用用途 | 甘味料 |
主な使用食品 | 漬物、ドレッシング、ソース類、水産加工品、菓子類など |
食品表示「甘味料(カンゾウ)」の読み方
・甘味料(カンゾウ)の表示は用途名「甘味料」+簡略名「(カンゾウ)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤
・「カンゾウ」は添加物名「カンゾウ抽出物」の簡略名又は類別名になります。
・別名「カンゾウエキス」「グリチルリチン」「リコリス抽出物」、簡略名又は類別名「カンゾウ甘味料」「リコリス」と表示することもできます。
「甘味料(カンゾウ)」の使用用途
食品に甘味を与える目的で使用されます。
※砂糖の約200~300倍の甘味度があるとされています。
「甘味料(カンゾウ)」の製造方法(天然由来or化学合成)
「カンゾウ」はマメ科の植物「カンゾウ(甘草)」の根茎から得られる天然由来添加物です。
【挿絵:スペインカンゾウ】
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「甘味料(カンゾウ)」の懸念点
「甘味料(カンゾウ)」には少数の危険性を危惧する意見があります。
小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』(マガジンランド)には「甘草抽出物の甘味成分はグリチルリチン酸ですから、安心度は当然C(食べない方がよいと思われるもの)です。2015年4月に厚生労働省は甘草含有薬(漢方薬)について使用中止すべきとの考えを発表しました。腎機能に問題がある人が高血圧、不整脈、浮腫(むくみ)などを引き起こすからです」とあります。
⇒厚生労働省は2015年に「グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて」という通知を発出し、甘草(グリチルリチン酸を含む)を含有する医薬品の使用に関する注意喚起を行っています。※医薬品についての内容であり、食品添加物についての注意喚起ではありません。
参考) グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて
※これはあくまでも有識者の見解です。
厚生労働省は、既存添加物(カンゾウ抽出物を含む)の安全性及び品質の確保について、食品安全委員会が定める「添加物に関する食品健康影響評価指針」に従った確認及び成分規格の設定を行っています。これにより、カンゾウ抽出物の品質と安全性が確保されています。