プロピコナゾールは輸入柑橘類の輸送中(収穫後)に使用される化学合成添加物です。
長距離輸送中のカビ発生防止を目的に使用されます。
プロピコナゾールには危険性を指摘する意見があります。

表示に記載の添加物名 | プロピコナゾール |
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添加物の表示方法 | 添加物名 |
天然・合成 | 化学合成添加物 |
添加物分類 | 指定添加物 |
使用用途 | 防かび剤 |
主な使用食品 | レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類 |
食品表示「プロピコナゾール」の読み方
「プロピコナゾール」は添加物名です。
※防かび剤を含む一部の生鮮食品については「バラ売り」であっても添加物の表示が必要になります。
「プロピコナゾール」の使用用途
プロピコナゾールは防カビ剤として使用されます。
海外から輸入されるオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類に使用されます。
※長距離輸送中のカビ発生を防ぐため。
収穫後に使用される農薬「ポストハーベスト農薬(ポスト:後、ハーベスト:収穫)」として知られています。
「プロピコナゾール」の製造方法(天然由来or化学合成)
プロピコナゾールは化学合成添加物です。
「プロピコナゾール」についての懸念点
・プロピコナゾールは1990年から農薬(殺菌剤)として使用されています。
・プロピコナゾールは2018年に食品添加物として認可されました。
・プロピコナゾールには危険性を指摘する意見があります。
渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「農薬として使われていたもので、発がん性の疑いがある」「マウス50匹に対して、プロピコナゾールを含むえさを18ヶ月間食べさせたところ、12匹に肝細胞腫瘍が認められた。つまり、発がん性の疑いがあるといえる」とあります。
注意)これらはあくまでも、有識者の見解です。
食品安全委員会は、プロピコナゾールについて現行の食品残留基準内での摂取は健康リスクがないと評価しています。
※プロピコナゾールの一日摂取許容量:0.019mg/kg体重/日
参考)食品安全委員会_農薬評価書_プロピコナゾール