フルジオキソニルは輸入柑橘類の輸送中(収穫後)に使用される化学合成添加物です。
長距離輸送中のカビ発生防止を目的に使用されます。
フルジオキソニルには危険性を指摘する意見があります。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名フルジオキソニル
添加物の表示方法添加物名
天然・合成化学合成添加物
添加物分類指定添加物
使用用途防かび剤
主な使用食品レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類

食品表示「フルジオキソニル」の読み方

「フルジオキソニル」は添加物名です。

※防かび剤を含む一部の生鮮食品については「バラ売り」であっても添加物の表示が必要になります。

「フルジオキソニル」の使用用途

フルジオキソニルは防カビ剤として使用されます。

海外から輸入されるオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類に使用されます。
※長距離輸送中のカビ発生を防ぐため。

収穫後に使用される農薬「ポストハーベスト農薬(ポスト:後、ハーベスト:収穫)」として知られています。

「フルジオキソニル」の製造方法(天然由来or化学合成)

フルジオキソニルは化学合成添加物です。

「フルジオキソニル」についての懸念点

・フルジオキソニルは1996年から現在に至るまで農薬(殺菌剤)として使用されてきました。
・食品添加物としては2011年に認可されています。

・フルジオキソニルには危険性を指摘する意見があります。

例)フルジオキソニルの危険性を指摘している書籍

渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)
小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』
中戸川貢『ワースト添加物』(YUSABUL)

渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「農薬として使われていたもので、発がん性の疑いがある」「マウスに対してフルジオキソニルを含むえさを18ヵ月間食べさせた実験では、けいれんが高い頻度で発生し、リンパ腫の発生率が増加した」とあります。

注意)これらはあくまでも、有識者の見解です。
食品安全委員会は、「通常の食品中での使用基準を守れば、健康へのリスクは極めて低く、安全に管理可能」と結論づけています。

※フルジオキソニルの許容一日摂取量:0.33mg/kg体重/日
参考)食品安全委員会農薬_添加物評価書_フルジオキソニル