「アセスルファムK」は酢酸由来の原料から製造される化学合成添加物です。
砂糖の200倍程度の甘さがあり、食品に甘味を与える目的で使用されます。
「アセスルファムK」は比較的に新しい添加物で危険性を指摘する意見があります。

                                                                                                                 
表示に記載の添加物名甘味料(アセスルファムK)
添加物の表示方法用途名併記(簡略名)
天然・合成化学合成添加物
添加物分類指定添加物
使用用途甘味料
主な使用食品菓子類、清涼飲料水、缶コーヒー、麺つゆなど

食品表示「甘味料(アセスルファムK)」の読み方

・甘味料(アセスルファムK)の表示は用途名「甘味料」+簡略名「(アセスルファムK)」で構成されています。
※添加物を以下の8用途に使用した場合は添加物名に用途名を併記することと定められています。
①甘味料②着色料③保存料④増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料⑤酸化防止剤⑥発色剤⑦漂白剤⑧防かび剤

・添加物名「(アセスルファムK)」は簡略名で、添加物の正式な名称は「アセスルファムカリウム」になります。

「甘味料(アセスルファムK)」の使用用途

食品に甘さを与える目的で使用されます。
・甘さは砂糖の約200倍程になります。
・人間が摂取してもほとんど全量が体内で消化・吸収されることなく排泄されます。

「甘味料(アセスルファムK)」の製造方法(天然由来or化学合成)

酢酸由来の原料から製造される化学合成添加物です。

「甘味料(アセスルファムK)」についての懸念点

・アセスルファムKについては、危険性を指摘する意見があります。
※アセスルファムKは2,000年に認可された新しい添加物です。

・渡辺雄二『食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)には「アセスルファムKを含むえさをイヌに2年間食べさせた実験では、リンパ球が減少し、肝臓障害の際に増えるGPT(ALT)が上昇した。リンパ球が減るということは、免疫力が低下する可能性があるということである」とあります。

・小藪浩二郎『食品添加物用語の基礎知識_第二版』(マガジンランド)には「(他の甘味料)と併用した場合の安全性は未知数」とあります。

注)あくまでも有識者の見解です。
日本において「アセスルファムK」を含むすべての食品添加物は、食品安全委員会などの審査を経て安全性が確認されたうえで使用が認められています。添加物によっては使用基準(最大使用量など)も定められており、通常の摂取量であれば健康への影響は少ないとされています。

参考)アセスルファムカリウムの概要